GS-441524が到着するまでの間、愛猫のFIP(猫伝染性腹膜炎)に対してできることはいくつかあります。治療の準備として、以下の方法を実践すると良いでしょう。
1.対処療法を始める
GS-441524の治療が始まる前でも、対症療法は大切です。獣医師は通常、ステロイドや抗生物質を処方してくれます。
- ステロイド:炎症を抑える効果があります。FIPの猫は体内で炎症が起きているため、これを緩和するために使います。
- 抗生物質:細菌感染を予防・治療するために使われます。バクテリアの繁殖を止めるだけでなく、猫を二次感染から守るためにも使われます。
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ただし、フルオロキノロン系の抗生物質はGS-441524との併用は避けるべきです。
最近の研究によると、フッ素は中枢神経系(CNS)に毒性があると言われています。これにより、猫が神経症状を起こす可能性があるため、必ず獣医師に相談しましょう。
また、猫が熱を出している場合は、医師による解熱剤や注射が必要です。ステロイドや抗生物質もFIP治療に使用されます。
2.サポートサプリメント
FIPによって腎臓や肝臓がダメージを受けている場合があるため、これらをサポートするサプリメントの使用を検討するのも有効です。
FIPに感染した猫にとってのビタミンB12の重要性について書かれた以前のブログはこちらからご覧いただけます。
獣医師に相談し、愛猫に必要なサプリメントを処方してもらうのが良いでしょう。血液検査の結果に基づいて、さらに適切な治療法を見つけることもできます。
3.栄養と水分補給
猫は普段通りご飯を食べたり水を飲んだりしていますか?
食事と水分補給は、FIPの治療において重要な役割を果たします。
高タンパクな食事(調理した魚、鶏肉、牛肉など)は、FIPの治療中に猫に与えるのに最適なご飯であり、免疫力を維持するのに役立ちます。
- 食欲がない場合: フードを液状にして注射器で強制給餌することも考えましょう。
- 下痢をしている場合: 数日間ドライキャットフードに切り替えると良いかもしれません。
猫の体は、免疫系を維持するために栄養と水分を必要とします。
また、おやつは、後々の血液検査の値に影響する可能性もあるため、FIPの治療中は避けましょう。
4.ストレスを減らす
ストレスは、すでに弱っている猫の免疫システムにさらに負担をかけてしまいます。FIPに対する最後の防御となる免疫力を守るためにも、できるだけリラックスできる環境を整えてあげることが大切です。
- 猫がリラックスできる静かな場所を提供しましょう。お気に入りの場所で過ごさせたり、好きな食べ物を与えたりして、できるだけ落ち着ける環境を作ってあげましょう。リラックスした猫は、FIPと戦うために力を尽くすことができます。
- 他の猫や騒音がストレスの原因となることがあるので、FIPの猫は他の猫と分けて飼うのが理想的です。
- もし猫がストレスを感じているようなら、無理に慰めようとせず、落ち着ける環境を整えてあげてください。
猫が感じているストレスの原因を見つけて、できるだけ減らしてあげることが回復を助けます。症状が出たときに観察して、環境や日常のストレスが何かをメモしておくと役立ちますよ。
5.免疫賦活剤の使用を避ける
FIPは免疫系が関与する病気なので、免疫賦活剤を使うことはお勧めできません。免疫を強化しようとすると、ウイルスがさらに活発に増殖してしまう可能性があります。また、免疫を高めるためによく使われる成分である、「L-リジン」なども避けた方が良いでしょう。
L-リジンは、免疫システムに必要なアルギニンの吸収を妨げてしまいます。アルギニンは、元気な免疫を保つために欠かせない成分です。
最後に
愛猫のFIP治療がうまく進むように、上記のポイントを参考にしつつ、獣医師としっかり連携を取ってください。
猫がリラックスして、体調が少しでも良くなるようにサポートしてあげましょう!
参考: CureFIP https://www.curefipjapan.com/
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もし愛猫がFIPの兆候を見せたら、すぐに近くの獣医さんに連れて行って、正確な診断と治療を受けさせてくださいね。
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